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「ファミマでライザップ」とは
ファミリーマートのお弁当売場やデザート棚に、黒と金のパッケージの商品が目立ち始めています。これが「ファミマでライザップ」という商品です。
ファミリーマートとライザップ(RIZAP)がコラボレーションし、2016年11月から、おいしさと糖質の量にこだわったメニューを全国のファミリーマート、サークルK・サンクス約18,000店で販売しています。
6月27日からは7つの新商品も追加発売(後述)され、これを機に加盟店スタッフが商品を利用して食生活の改善に挑戦してHPやSNSで紹介する企画「♯ファミマでライザップ ファミマで糖質コントロール生活」も2ヶ月間実施されます。
RIZAPグループ、ファミリーマート、伊藤忠商事は、食品開発・販売を含むヘルスケア、ライフスタイル領域における業務提携を20016年10月に締結しています。「ファミマでライザップ」はコラボ商品の販売だけでなく、加盟店オーナーやストアスタッフを巻き込んでより大きな展開になってきているようです。
ファミマの糖質OFFコラボ商品の商品開発基準
「糖質を抑えながらもおいしさにミット」にしたRIZAPとファミリーマートの共同開発商品の開発基準は次の通りです(ファミリーマートニュースリリース2016年11月18日より)。
カテゴリー | 糖質量の基準 |
パン | 15g以下(1個あたり) |
デザート | 商品総量の10%以下、 かつ糖質量10g以下 (1個あたり) ※エリスリトールを除いた糖質量 |
焼菓子 | 糖質量50%オフ ※エリスリトールを除いた糖質量 |
飲料 | 商品総量の10%以下、 かつ糖質量50%以下 ※エリスリトールを除いた糖質量 |
表には記述がありませんが、パンはトランス脂肪酸を使わず、オリーブオイルを使用しています。デザートも、糖質の原料にこだわり、天然由来の甘味料エリスリトール(0kcal/g)を使用しています。
エリスリトールは、キシリトール、ソルビトールと同じように糖アルコールに分類される甘味料で、発酵食品などに含まれる砂糖代替甘味料です。糖質の分類の詳細は「糖質を分類してみたら意外な事実が明らかになった!」にありますので確認してください。
夏向けの新メニューを早速試食してみた
2017年6月27日(火)から販売開始された夏向けの新商品を、実際に購入して試してみました。発売された商品は次の7種類です。
今回購入した商品は、主食系の「RIZAPトマトボンゴレの生パスタ」、「RIZAP辛豚骨ラーメン」、デザートの「RIZAPレアチーズシュー」、「RIZAPクリーミー杏仁豆腐」の4商品です(参考:ファミマHPをもとに表を作成)。
商品名 | 本体価格 (税込価格) |
1個あたり | 内 容 | ||
糖質 | エリストリール を除く 糖質量 |
カロリー | |||
RIZAP トマトボンゴレの生パスタ |
380円 (410円) |
24.5g | – | 314 kcal |
あさりの煮汁などと一緒に煮込んだトマトソースに、平麺の生パスタを合わせた。麺には食物繊維を配合し、一般的なパスタと比較し糖質量48.5%オフの麺を使用。 |
RIZAP キーマカレー風サラダ |
341円 (368円) |
7.2g | – | 132 kcal |
鶏むね肉に大豆ミートを加え、クミン、ガラムマサラなどのスパイスを炒めあわせキーマカレー風に仕上げ。スパイシーなカレー風味のドレッシング付き。 |
RIZAP 濃厚チーズケーキ~ミックスベリーソース~ |
165円 (178円) |
9.3g | 8.1g | 186 kcal |
濃厚なチーズケーキに、苺とラズベリーの甘酸っぱいミックスベリーソースをかけた。 |
RIZAP マンゴープリン |
176円 (190円) |
15.8g | 8.2g | 129 kcal |
マンゴープリンにヨーグルト風味のクリーム、マンゴーソース、マンゴーをトッピングした、見た目も華やかなスイーツ。 |
RIZAP レアチーズシュー |
147円 (158円) |
13.9g | 9.5g | 225 kcal |
夏にぴったりの、ほどよい酸味が爽やかなレアチーズクリームをつめたシュークリーム。 |
RIZAP クリーミー杏仁豆腐 |
158円 (170円) |
10.6g | 8.8g | 159 kcal |
北海道生クリームを使用した、なめらかな食感の杏仁豆腐。 |
RIZAP 辛豚骨ラーメン |
249円 (268円) |
18.0g | – | 304 kcal |
食物繊維を練りこんだ細めのノンフライ麺に唐辛子の辛みがきいた濃厚な豚骨スープを合わせた。1食あたりの糖質量を一般的なカップラーメンの50%以下で仕上げ。数量限定。 |
気になるのはやはり主食系の「RIZAP トマトボンゴレの生パスタ」、「RIZAP 辛豚骨ラーメン」で、早速家族で試食をしてみました。
「RIZAP トマトボンゴレの生パスタ」
「RIZAPトマトボンゴレの生パスタ」は、食物繊維を配合した平麺の生パスタということですが、食物繊維配合の影響なのか、やや粉臭さというか時間が経った粉の香りのような独特の味が残りました。一緒に試食した家族は、「アラマッ よくあるダイエット食のパスタのような味!」だと形容しました。しかし、食物繊維を配合したことで、一般的なパスタと比較し糖質量48.5%オフにしたことは画期的なことです。
「RIZAP 辛豚骨ラーメン」
「RIZAP 辛豚骨ラーメン」は、先にかやくを入れて3分待ち、調味料と辛み成分を入れて作ります。ラーメンの麺も食物繊維を練りこんだ細めのノンフライ麺です。こちらも生パスタの麺同様、やや粉臭さというか時間が経った粉の香りがしました。また、麺、豚骨スープ、辛みがアンバランスな印象を受け、スープはほとんど残ってしまいました。ただし、一般的なカップラーメンの50%以下の糖質量は圧巻です。
味にうるさい家族は、これら2つの商品とも一口ずつ食べてそれ以上食べることはなく、筆者は試食からすっかりランチモードとなり、2商品を食べて約40gの糖質を摂取してしまいました。
まとめ
「ファミマでライザップ」の6月27日(火)の新商品発売から始まった「♯ファミマでライザップ ファミマで糖質コントロール生活」は、8月28日(月)まで開催されます。ストアスタッフの糖質コントロールの結果はチェックしてみたいと思います。
もちろん、今回の新商品も試されてはいかがでしょうか。コラボ開発商品は多くの管理栄養士や関係者の方の努力や試食を経て出来上がっています。糖質量を下げるために食物繊維や天然由来の甘味料エリスリトールを採用するなど、多くの議論や研究があったはずです。
今回発売された主食系の麺は、粉っぽさや時間が経過した粉の味、家族の言い方をすればこれまでのダイエット食の味を感じたことは事実で、我家ではやや不評でした。しかし、他の方は別の感じ方、別の味覚を持って美味しいと感じるかもしれません。
もし、美味しくないという人が多いならば、食物繊維の原料を変えてみる、別の素材を配合してみるなどの対策が必要になります。しかし美味しいと感じても、もっと糖質量を下げて健康に寄与する、もっと美味しくする、商品ラインを増やすなど、現状に甘んじることなくさらなる開発があるべき姿ではないかと思います。
「糖質を抑えながらもおいしさにコミット」を標榜する「ファミマでライザップ」だからこそ、あえて試食した一消費者としても“アラマッ”と感じた事実にコミットさせていただく次第です。