Botanicaが残してくれた糖質制限コース料理をアーカイブする

Botanica

イタリアンレストランBotanicaとは

六本木の東京ミッドタウンには、株式会社ひらまつ傘下でコンランがプロデュースしたイタリアンレストランがありました。それが「Botanica(ボタニカ)」という店です。

しかし、2017年3月に同じ場所に「六本木テラス フィリップ・ミル」がオープンし、現在は存在していません。ひらまつのレストラン事業の強化策の一つとして、フランス料理界で注目を集めるシェフ、フィリップ・ミル氏と業務提携、国内初出店ブランドとして新たな事業価値を創出する店に生まれ変わっています。

当時Botanica(ボタニカ)は洗練されたインテリアの中でモダンなイタリアンを提供していましたが、“糖質制限コース”を提供する店でもあることは、一部の人にしか知られていませんでした。

現在の「六本木テラス フィリップ・ミル」に直接聞いたところ、Botanica(ボタニカ)のような糖質制限コースは残念ながらやっていないとのことでした。

数年前、Botanica(ボタニカ)に家族でランチに行く機会があり、そこで初めて噂の“糖質制限コース”を堪能し写真で記録していたことを思い出しました。

糖質量が少ない貴重なコース料理でしたので、今回はアーカイブを兼ねてご紹介をしておきたいと思います。

これがイタリアンBotanicaのコース料理だ

(  )は糖質量です。

●Pain 低糖質パン(1.85g)Pain

Antipasto さまざまなハーブでマリネしたサーモンのカルパッチョ(2.0g)

Antipasto

Primo piatto 低糖質手打ちタリオリーニ 生雲丹のカルボナーラ仕立て(7.4g)

Primo piatto

●Second piatto 青森あべ鶏炭火焼(5.1g)

Second piatto

Dolce 低糖質Botanica Dolce Misto(4.78g)

Dolce

Coffe コーヒー又は紅茶(0.7g)

以上のコースで、総糖質量は「21.83g」となっています。

パンはふすま粉を使ったふすまパン、パスタは小麦たんぱくで練ったものです。鶏肉はそもそも糖質が少なく、焼き鳥のタレのような調理をしなければ糖質量は低くなります。

糖質量の比較をしてみたらその少なさは神業

今回のコースを通常の料理で再現・代用してみると次のようになります。( )はボタニカのメニューと糖質量です。

ロールパン(低糖質パン) 14g(1.85g)

サーモンマリネ(サーモンカルパッチョ) 3.4g(2.0g)

カルボナーラ(低糖質手打ちタリオリーニ 生雲丹のカルボナーラ仕立て) 68.7g(7.4g)

焼き鳥2.4g+トマト2.1g+ナス1.7g+1.1g等(青森あべ鶏炭火焼) 計7.3g(5.1g)

アイス22.2g+ティラミス15.1g+チーズケーキ15g+いちご3.5g等(低糖質Botanica Dolce Misto) 計55.8g×1/3程度=18.6g(4.78g)

総糖質量は1食で112g、ボタニカのコース料理の5倍以上の糖質量ということになりました。

ちなみにご飯一杯(150g)では55.1gの糖質が含まれています(「食品別糖質量ハンドブック」江部康二監修)。糖質制限コースの糖質量はご飯の半分以下になっています。その少なさは驚異的としか言いようがありません。

まとめ

糖質制限食は、糖尿病を患っている人や境界型で糖尿病予備軍の人、または普段から血糖値が高めで糖質制限をしている人に適しています。

糖質制限のフルコース料理は、こうした人達がちょっとしたハレの日にコース料理を楽しみたいという需要をそれなりに捉えていたと思います。有名レストランでも、コース料理として糖質制限食を提供してくれるところは少ないのが現状ですから、特別な日にしか行けないとは言え、閉店してしまったことは筆者にとっては残念です。

なお、Botanica(ボタニカ)で提供された低糖質テーブルパンや糖質制限パスタ(タリオリーニ)は、ひらまつオンラインで購入することができます。

Botanica(ボタニカ) ※閉店
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス4F

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