災害時に備えたい糖質オフな非常食とは?

非常食3大メニューの糖質量

首都直下地震等の様々な災害を想定し、東京都では防災ブック「東京防災」が配布されています。ひとたび災害が起これば、電気・ガス・水道などのライフラインが断たれ、物資の供給が滞り、自宅が倒壊を免れた場合は自宅で、そうでない場合は避難所や車での生活を余儀なくされることもあるでしょう。

防災ブック「東京防災」(東京都)では、日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく「日常備蓄」を提唱しています。その中で食品ジャンルでは一人ひとりが自分に合った物を考えて備える必要があるとしつつ、以下のものを例として挙げています。

水(飲料水、調理用など)
主食(レトルトご飯、麺など)
主菜(缶詰、レトルト食品、冷凍食品)
缶詰(果物、小豆など)
野菜ジュース 加熱せず食べられる物(かまぼこ、チーズなど)
菓子類(チョコレートなど)
栄養補助食品 調味料(しょうゆ、塩など)

食料品の日常備蓄が必要なのはよく理解できます。主食、主菜、野菜ジュース、加熱せず食べられるもの、菓子類、栄養補助食品などは、糖質量の観点から見てどうなのか気になるところです。

また、大規模地震や大規模水害が発生した場合、避難所で配給されるのは、おにぎり(白米)、菓子パン、カップ麺が「3大メニュー」となることが多いのではないでしょうか。

ちなみに糖質量は、梅干しおにぎり(38.8g)、あんパン(47.5g)、カップ麺(43.7g)と相当高く、主食の食べ重ねがありますので、1回の食事につき、これらの数値の倍はあると思って間違いありません。

災害時、非常時の糖質オフの食事を具体的にどうすれば良いか、少し考えてみましょう。

糖質オフをやっている人の非常食はコレ!

電気・ガスなどのライフラインが断たれた場合、加熱や調理はできません。また、季節によっては10℃以下の冷蔵保存をしなければならない食品もあります。したがって、常温保全できる低糖質の食品を非常食として考えてみたいと思います。

なお、糖質量は( )で示し、本記事での数値は『食品別糖質量ハンドブック』(江部康二監修/洋泉社)を参考にしました。

まずは何といっても常温保存ができ加熱しなくても食べられる「缶詰」が挙げられます。

・フレーク缶詰80g(0.1g)
・さば缶詰水煮190g(0.3g)
・さんまかば焼き缶詰100g(9.7g)
・コンビーフ缶詰100g(1.7g)
・焼き鳥缶詰85g(7g)
・ホワイトアスパラガス水煮缶詰20g(0.6g)
・グリンピース水煮缶詰12g(1.6g)

また、缶詰だけでは野菜の栄養が取りづらく、ビタミン不足を補うとなるとやや糖質は高めですが紙パック入りの野菜ジュースなども必要になってきます。ゼリー状のマルチビタミンなどはやや糖質が高めです。

・野菜ジュース200ml(12.4~14.7g)
・ウイダーinゼリー180g(22.5g)

あとは低糖質の定番の保存食として次のような食品が挙げられます。

<豆 類>  アーモンド10g(1g)、くるみ10g(0.4g)、落花生33g(2.6g)
<おつまみ> ビーフジャーキー25g(1.6g)、するめ15g(0.1g)

<その他>  乾パン12g(9.1g)

各種チーズを入れたいところですが、通常10度以下の冷蔵保存をする必要があり、ここでは省略しました。また、今も昔も非常食の代表と言っても良い「乾パン」は、12gで糖質9.1gですので、災害時の非常食としてはOKでしょう。

まとめ

災害時には、糖質オフを実践しているから食べないなどと贅沢なことは言っていられません。精神的なダメージがある中、少しでも体にエネルギー補給をしないと、ますます体調を崩してしまうこともあるでしょう。

しかし、糖質たっぷりの食事が長く続くと、糖尿病など持病のある人は体調を崩してしまうことも事実です。被災者だけでなく、医療関係者やボランティアの人にとっても同様です。

いくつか糖質オフの非常食を抽出してみましたが、正直なところ対象となる食品が少ないというのが実感です。今後、糖質オフの非常食が多く開発されることを望んで止みません。

なお、『食品別糖質量ハンドブック』の監修者である江部康二医師は、京都 高尾病院の先生で、糖質制限.comで販売する糖質オフな食材の開発・検査を監修されています。糖質制限チョコレートなどうれしい商品が満載です。この中にも非常食となるような商品がきっと見つかると思います。

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