オステオカルシンを増やす軽い運動は骨太な健康生活を送るコツ!

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「オステオカルシン」とは?

私事で恐縮ですが、母は骨粗しょう症で定期的に薬を服用しています。加齢とともに骨密度が低下し、背骨が押し潰れてしまう腰椎圧迫骨折で、発症当初は傷みを伴ってコルセットが必要なほどでした。

その後、背中から腰にかけて背骨がやや曲がりましたが、骨吸収を抑える薬や骨の形成を助ける薬などを服用して根気よく治療を続けています。今では家庭菜園に励んだり、少し重いものを持ったりと、かなり元気に過ごしています。

さて、いよいよ本題。今回は骨に関する話題です。「オステオカルシン」とは、骨を作る細胞が分泌するタンパク質で、骨ホルモンのことです。

骨は、身体を支え保護する硬い石灰質(カルシウム成分)が70%程度占めますが、実は髄膜や骨髄があり、血管も無数に通っていてかなり複雑な構造をしています。オステオカルシンは骨の成分の中にわずか0.4%しかありません。しかしそのわずかな量が血管の中を循環し、全身の臓器に影響を与えていることが明らかになってきています。

特に注目されていることは、糖・エネルギー代謝を活性化すること、つまりすい臓のインスリンの分泌を活性化させて血糖値を改善することが分かってきたのです。そしてこのオステオカルシンを増やすには、骨を刺激するちょっとした運動が効果的ということも分かっています。

今回は、オステオカルシンと血糖値の関係について見ていきましょう。

※参考文献:「オステカカルシンとインスリン分泌」(九州大学、九州歯科大学/溝上、川久保、竹内、平田/2015年)

オステオカルシンはNHKガッテン!でも特集

NHKガッテン!新発見「骨ホルモン」SP(2017年2月15日放送)でも、オステオカルシンは紹介されました。

放送の中では、

・糖尿病のマウスにオステオカルシンを注射したところ、糖尿病が治ったこと

・40~80歳の男女80名の骨ホルモン量が平均の半分以下の人たちは高血糖の状態にあること

・その原因は骨の糖化によって骨ホルモンの働きが鈍くなっていること

・骨の糖化は骨粗しょう症になりやすいこと

・骨ホルモンを増やすには「かかと落とし」による骨への刺激が良いこと

などが解説されました。

血糖値と骨粗しょう症の関係

カルシウム不足や加齢などにより骨密度が低くなると、筆者の母のように骨粗しょう症になります。

しかし、骨密度が正常でも、糖尿病患者は高血糖による影響で骨のコラーゲンが影響を受け、骨折しやすい骨になることが知られています。また、高血糖の人は血糖値を下げる働きのあるオステオカルシンが少ない傾向があるため、高血糖で骨が劣化し、骨の劣化で高血糖になるという負のスパイラルを招きかねません。

正常な血糖値なら骨の劣化は最小限にでき、血糖値を下げるオステオカルシンを増やすことができます。

オステオカルシンは、骨の細胞を刺激する簡単な運動だけでもその分泌を増やすことができるため、是非とも取り入れたいものです。

ガッテン!流の運動「かかと落とし」のやり方とは?

ガッテン!で解説された「かかと落とし」を行うときには、骨に加速度をかけた負荷を加えて刺激を与えるため、いくつかのポイントや注意点があります。以下にまとめてみました。

・両足を揃えてつま先立ちになり、刺激が頭に伝わる程度に一気にかかとを落とす

・この動作が不安定な場合は、両足を少し開いたりイスなどにつかまって安定させる

・1日30回以上を目標

・とにかく毎日コツコツ続ける

・足のひざなどに病気がある人、高齢者、骨粗しょう症や糖尿病疾患の人は医師に必ず相談する

「かかと落とし」以外の運動はあるの?

運動をする人の年齢や健康状態による部分が大きいのですが、骨に加速度をかけて負荷を与えられれば良いのですから、かかと落とし意外にも骨を刺激する運動はありそうです。それらを簡単にまとめてみました。

軽いジャンプ

かかと落としよりは加速度と負荷が大きいと思われます。ジャンプは骨に十分な刺激が与えられそうです。毎日ラジオ体操をやっている人は、ラジオ体操第2の最初のジャンプが問題なくできれば、この方法はいけるでしょう。

ウォーキング・ジョギング

ウォーキングすれば必然的に骨に十分な刺激があらえられます。ジョギングであれば一層効果的なことは疑う余地はありません。

両手(片手)吊り革かかと落とし

通勤など電車やバスで移動する際、つり革2本または1本につかまってかかと落としをする方法で、少なくとも安全性は確保できます。ただ、公衆の場であまり頻繁にやると迷惑がかかることもあり、インターバルをうまく取る必要があるかもしれません。

部分的な骨への刺激運動

たとえ部分的な骨への刺激運動であっても、骨ホルモンはアップするはずです。イスやテーブルにつかまりながら片足バランスを繰り返すことで、大腿骨を刺激することができます。また、イスやベンチなどに座り、胸を開く(反る)ことも背骨の刺激になります。

運動としてはいろいろ考えられるので、ご自身の体力と相談して決めて工夫してください。

まとめ

軽い運動が身体の健康に良いことは分かっていても、なかなか続けていくことは難しいものです。

筆者も軽い運動としてウォーキングを提唱していますが、これに加え、特別な運動をしないで熱量を発生させる活動、NEAT(非運動性熱産生)を意識することが必須だと感じています。

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加えて、今回のかかと落としに代表される骨の細胞への刺激も重要です。これは本当に“コツコツ”と続ける以外にありません。それがまさに骨太な健康生活を送る“コツ”ですね。

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